以下は、グッドハビットの元店長である
大澤良也氏が2016年08月19日に書いた

ブログの内容である。

▼鉄欠乏性貧血とは

鉄(Fe)の摂取不足が
原因でおこる貧血のことです。
貧血の70%は鉄欠乏性貧血です。

鉄は赤血球の中にある
ヘモグロビンに多く含まれていて、
酸素を運ぶ役目をしています。

一つの赤血球には、
ヘモグロビンが約2億5千個あり
酸素分子約10億がつながります。

赤血球は全身の毛細血管を
循環して酸素運び、
二酸化炭素を受け継ぎます。
ですから、鉄が不足すると
酸素が全身に行かなくなり、
酸欠状態になっていくわけです。

酸素は食物以上に重要です。
酸素なしでは10分で
あの世に行くことになります。
様々な呼吸法がありますが
現代人は呼吸が乱れていると
いわれています。

話をもどしますが、
最近この鉄が不足しているといわれています。
化学肥料などの影響で、
農作物に含まれる鉄分などのミネラルが
減少しています。
また、肉や魚を食べない人なども不足になります。
また、無理なダイエットなどによっても不足します。

通常、人間の体に含まれる鉄は3〜4gです。

毎日1mgが吸収されて、1mgが汗や、
尿、粘膜の剥離などによって排出されます。

しかし特に体に炎症があったりした場合
多くの鉄分が排出します。

女性の場合は、月経、妊娠、出産で、
出血することが多く男性より多量に消費されます。
月経では約30㎎の鉄分が排出されます。
出産では、500㎎以上の出血があると
いわれています。重なるとかなりの体の負担になります。

鉄分は、動物含有と植物含有がありますが、
動物性の方が植物性より吸収が約6倍良いです。
動物に含まれるヘム鉄はタンパク質とくっついているので、
安全に腸から吸収されます。


鉄分の吸収率は悪く、約10%しか吸収しません。
ですから、最低でも鉄分10mg~20mgは
摂取が必要です。
体を酷使する人や
スポーツ選手などは
もっと多くの摂取が必要となります。

酸素の3分の1は脳で消費されるので、
貧血で酸欠になると
一番初めに頭痛がおこります。
更に、イライラや集中力の低下、
精神障害、うつなどの症状がでます。

心臓では、酸欠になると多く血液を
細胞に送らなければならないので、
脈拍が早くなります。
それが毎日何十年と少しずつ負担がかかると
動悸、息切れ、心不全、不整脈などが現れます。

粘膜や皮膚の萎縮や機能低下により、
胃腸障害、食欲低下、
皮膚のアザやシミが治りにくい。
ハリがなくなります。顔面蒼白などの
症状があらわれます。

全体的には、体がだるく疲れやすい状態が続きます。

かなり慢性的な貧血になると爪が反り返ってきて
スプーン爪になります。

貧血の度合いはどこでわかるのでしょうか?

血液検査が一番正確に血液の状態が把握できます。

○赤血球数(RBC)基準値450〜500万/mm³

○ヘモグロビン(Hb) 通常は11-13ぐらいになります。
 できれば、男女ともに13以上あればベストです。

○へマクリット(Ht) 基準値40-45% 

○赤血球の大きさ(MCV)基準値82-102 
100以上は大球性 
B12や葉酸不足、栄養素の不足

以上の値で、問題がなくても下記の値が重要。

フェリチン(貯蔵鉄)肝臓などに貯蔵されている鉄の量、
 100ng/ml以上あればベスト

 80ng/ml未満は潜在性鉄欠乏症、軽度の貧血です。
 30ng/ml未満は潜在性鉄欠乏症、重度の貧血。
 20ng/ml未満は完全な鉄欠乏性貧血です。

○血清フェリチン(血液中の貯蔵鉄)120ng/ml以上正常値

貧血の初期段階でこれらの値が先に減ってきます。
保険適応外なので、通常の血液検査では調べませんが
疑いがある方は一度検査してみましょう。

参考文献
分子整合栄養学概論
薬剤師がすすめるビタミンミネラルのとり方