▼塩について

 下記は大澤良也氏が問題提起した内容である。

 岩塩を除く、ほとんどの自然塩、天然塩は
海水からつくられる塩です。
しかし、その塩の源である「海が汚染されている」のです。

 最近、盛んに取り上げられている海の環境ホルモンが問題なのです。
例えば、船底に貝の付着を押さえるために塗られた赤い塗料。
有機スズ化合物が含まれているのですが、
それが、海水に溶け出して、
周辺海域に住む貝のホルモンに作用して、雌を雄化する。

つまり生物の最も大切な生殖活動が阻害され、
子孫を残せなくなる現象がおきているのです。

海が汚染されているとしたら
汚染された海から作られるイメージの塩を
安心して料理に使えるでしょうか?
美味しいはずのお料理の印象まで
変わってきてしまいます。

ほとんどのお料理には塩が、必要不可欠です。
「美味しいお料理だからこそ、
海洋汚染などのイメージのない塩を使いたいですね!」
実は、環境ホルモンによる海洋汚染は、
船底の塗料だけではないのです。
意外なことに、
農業が一番海や地球を汚染させています!
一般には、大地と対話が出来る農業は、
地球環境にやさしいと思ってしまいますが、
多くの農業はその逆です。

大量の農薬を散布します。
当然ですが農薬をコップ1杯飲めば
人間は軽く死んでしまいます。
その農薬が河川、地下水を通して
多量に海に流れ込んでいます。
海に流れ込んだ農薬は、
大量のプランクトンを汚染します。

次に、汚染されたプランクトンを
摂取する小魚達が汚染されます。
その小魚を中ぐらいの魚が食べます。
こうやって次々に汚染の輪が広がり、
魚の体内で濃縮されるのです!
これを「生物濃縮」といいます。

有害な汚染物質が体内に蓄積され、
数千倍から数万倍に濃縮されます。
食物連鎖の中で、
生態系の頂点に近い生物ほど、
汚染の度合いが高くなります。
最終的に、濃縮された汚染物質を
食べるのは人間ということになります。

熊本県の水俣病も生物濃縮が原因です。
採れたての新鮮な魚介類から発病したのです。
新潟県でも同様のことが引き起こりました。
魚介類からの生物濃縮が原因です。
海からの塩も、海水を濃縮しています。
他人事ではないのです。
そうです。
知らないではすまされないことが、
刻一刻と近海では起こっています。

そして、料理を供給される側も、
「安心」という前提のもとに、
初めて美味しさを感じられるのではないでしょうか?

 ※海水からつくられる塩は、
 大きな鍋で煮詰めてつくられる印象が
 すごく強いと思います。
 海水を濃縮するイメージが強いですね。
 それだけに、きれいな塩のイメージを、
 大切にしたいですし、
 農業においてもオーガニック農業を
 これからは、
 率先していかなければならないのでは
 と思います。

★からだに優しい塩 気高塩